真・ホドリゴ日記

新作「はした女」発売中!!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
mixiチェック
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ショッキングタモリ

もう覚えている人も少ないかもしれないが、
私は「テレフォンショッキング」に出演したことがある。

その日、私はいつものように昼まで惰眠を貪っており、
欠伸をしながらベッドを降りてなんとなくテレビをつけた。

笑っていいともで、志村けんがゴルフの話をしていた。
二日酔いで話の内容などろくに頭に入ってこないが、
私は見るともなしにタモリの髪の生え際を見ていた。

2本目のタバコを吸い終え、やずやとミネラルむぎ茶のCMが終わった頃、私の携帯電話が鳴った。
知らない番号である。
普段、知らない番号からの電話は基本的には出ないのだが、なんとなく出てみた。

「もしもし、研ナオコさん?」
画面の中の志村けんからである。
どうやら、間違い電話をかけてきたようだ。

「いえ、違います」
私はただのつまらない一般人であることをモニタの向こうの志村けんに説明した。

「いいや、もう電話かけちゃったしこの人呼んじゃおうよ」
タモリの発案により、私は翌日のテレフォンショッキングに出演することになった。

そこは、あまりに場違いな空間だった。
ゲストに花が1本も届かないのは、このコーナーが始まって初めてのことだったそうである。
タモリと私との会話もさして盛り上がらず、CMが明けた。

「それじゃお友達紹介お願いします」
テレフォンショッキングで見られるいつものやりとりであるが、その日は事情が違った。
友達の紹介を頼まれたゲストが急に泣き出すことなんてそれまでになかっただろう。
私の嗚咽は止まらなかった。

「私には、1人も友達がいないんです!」
そこからの私は饒舌だった。
幼稚園の頃から2人1組になる場面ではいつも先生とペアを組んでいたこと。
小学生の頃に授業で発表した将来の夢が『友達をつくる』だったこと。
学生時代に陰口でつけられたあだ名の数が50を超えていたこと。
近所のコンビニの店員にもどうやらあだ名を付けられているようであること。

全てを語り終え、顔をあげた。
すると、タモリがサングラスをはずして涙を拭っていた。
「わかったよ、俺が友達になってやるよ!」
私に生まれて初めて友達ができた。

「友達同士に隠し事なんかいらない!」
タモリはカツラをはずして客席に投げた。

「みんなも一緒だ、せーの、友達の輪!」

アルタが1つになっていた。
みんなで輪を作っていた。

友達の輪がタモリに帰ってきてしまった為、「テレフォンショッキング」はその日で終了となった。 mixiチェック
  1. 2011/02/03(木) 17:54:33|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

お父さんは女子高生

「お父さん、女子高生になろうと思うんだ。」

それは、突然の出来事だった。
いつも会話なんてほとんどない我が家だが、この時はよりいっそう家の中が静まり返った。


お父さんは、いわゆる一流企業の部長である。
仕事はできるらしいが、頭は禿げ上がって、お腹は出て、なんだか冴えないおじさんといった感じだ。
酒は飲まない。煙草も吸わない。ギャンブルも女遊びもしないが、他に何か趣味があるということもない。

とにかく気が弱くて、私はお父さんに叱られた覚えがない。
私が万引きで補導された時も、
「欲しい物があるなら、、言ってくれたら、よかったのに。」
と、娘に注意することさえ出来なかった。

お母さんはなんでこの人と結婚したのか疑問だったが、どうもお見合い結婚らしい。


「ここに、コツコツ買い集めてきた自社株がある。
 これを売れば、お金に困ることはないと思う。
 実は、今日、会社を辞めてきた。
 入学する高校ももう決めてある。

 何より、お父さん、女子高生になるのが小さい頃からの夢だったんだ!」

お父さんは、その後も色々と語った。
初めておニャン子クラブを見た時のこと、いつか女子高生になろうと誓った日のこと、AKB48はなんか違うということ。
私は、お父さんがこんなに長く喋るのを見たことがなかった。

「そこまで、言うんだったら。。。」
お母さんは、承諾したというより、諦めたといった感じだ。
元より、お父さんにあまり期待などしていなかったのかもしれない。
お母さんも、少なくない額のへそくりを老後のために残していることを私は知っている。

「おまえは、どう思う?」
お父さんは、私にも聞いてきた。
私の答えは決まっていた。
ペットを飼う時、引越しをする時、車を買い換える時、いつも言ってきたあのセリフを今日も言うだけだ。

「勝手にすれば」


こうして、お父さんは、晴れて女子高生になった。
入学したのは、私が去年まで通っていた女子高だった。
ここから先は、私が後輩から聞いたお父さんの女子高での奮闘記である。

[お父さんは女子高生]の続きを読む mixiチェック
  1. 2010/09/14(火) 23:45:45|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

あきらめないで

ぼくは、悩み事ができるといつも姉さんに相談する。
姉さんといっても、実の姉ではない。
近所のお姉さんだ。

家族ぐるみで付き合っている、真矢さんという家庭があるのだが、
そこの、みき姉さんに、ぼくは小さい頃から可愛がってもらっている。

姉さんは、マルちゃん麺づくりと昔ながらの中華そばをよく食べ、
悠香茶のしずくで顔を洗う。
キシリクリスタルで磨いているので歯はピカピカだ。

悩み事を相談する為に、真矢家を訪れると、
姉さんはいつも、
「おーかーえーりー、おなかすいたーでしょー♪」
と言ってマルちゃん麺づくりを作ってくれる。
たまにはカップ麺以外のものを出してほしいとは思っているが、
ご馳走になっている手前そのことは言えない。

姉さんは、いつもぼくを勇気づけてくれる。

成績のことで悩んでいると、
「勉強をあきらめないで!
 あきらめないで!あなたのお肌。」

失恋で悩んでいると、
「恋をあきらめないで!
 あきらめないで!あなたのお肌。」

勿論、ぼくは特にお肌のことでは悩んでいない。

先日、ぼくは道端で姉さんを見かけた。
自販機で青年がタバコを買おうとしていたのだが、その後ろで姉さんが並んでいた。

青年は、千円札を自販機に入れようとしていたが、何度入れても返ってくる。

ぼくが姉さんに声をかけようとしたその時だった。
姉さんは、青年の胸ぐらをつかみ、
「そろそろあきらめろや!」
と罵倒していた。

ぼくはそれ以降、真矢さんの家には行っていない。






mixiチェック
  1. 2010/07/25(日) 09:53:39|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ラップ

私の住んでいるマンションの話なんですが、
夜、部屋で音楽を聴いていたりなんかすると、
隣の部屋から「ドンドン!」って、壁を叩く音がするんです。

「ちょっと音が大きかったかなぁ」と思ってボリュームを下げるんですけど、
それでも、時折「ドンドン!」とくるんです。

神経質な人なのかなと思ってオーディオのスイッチをオフにすると、
いつもはそれで「ドンドン!」は止むのですが、
その日は違ったんです。

電気も消してもう床に着いているにも関わらず。

「ドンドン!」

私も抗議の意味を込めて壁を叩き返したのですが、
「ドンドン!」が更に大きくなって返ってくるんです。

そして、その日はそれが朝まで続きました。


さすがに困ったなと思い、マンションの管理人さんに事の次第を説明して、
なんとか説得してもらおうと思ったのですが、

「その部屋、貴方が入居する前からずっと空室ですよ」と。


そして今、その「ドンドン!」がまた聞こえてきたんですが、
私はいつになったら眠れるのでしょうか。


--------------------------------------------------------------------------


仁鶴「さてハジメ相談員の質問でした。
   ハジメ相談員は大家さんから賠償金を貰えるのでしょうか。
   上沼相談員どうですか。」

上沼「マンションについての相談とのことですが、
   私は一戸建てに住んでるからあまりイメージがわかないんですよね。
   ほら、大阪城ってご存知ですか?
   私そこに住んでいるので、マンションのことはどうもねぇ。」



mixiチェック
  1. 2010/05/24(月) 01:11:22|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

黄金の風

もう気付いている人も多いと思うが、私の正体はブチャラティである。
趣味は人の汗を舐めること。スタンド能力はスティッキーフィンガーズだ。

私は人の汗を舐めると、その人物が嘘をついているかどうかわかるのだが、この特技は大変役に立つ。
友人や職場の上司が、自分を信頼しているのかどうか簡単にわかる。
暑い場所で自分を信頼しているかどうか質問し、額を流れた汗を舐めればいいのである。
ただ、いきなり顔を舐めた時点で100%信頼を失ってしまうのが唯一の難点である。

スタンド能力のスティッキーフィンガーズは、物や人にジッパーを付けることができる。
チャックのついていないズボンを履いている時に立ちションをする際、とても便利だ。
それ以外には特に役に立たない。

しかし、このスティッキーフィンガーズの能力のおかげで人の命を救えたことが一度だけある。
私が高校生の頃の話だ。
当時、私は付き合っていた恋人を妊娠させてしまい、大変焦っていた。
それでも自分のした行為に伴った結果である。
私はその子供を育てる覚悟を決めた。

臨月をむかえ、出産まであと僅かという時に、事は発覚した。
お腹の中の子供が逆子だったのである。
こういう時、通常分娩は不可能で、帝王切開をする事になるのだが、それも出来ない事情があった。
その恋人は体力が著しく衰えており、帝王切開をするには輸血が不可欠なのだが、
血液型が特殊であり、輸血用の血が手に入らない。

私は同じ血液型の人物を必死で探したが、見つからないまま出産予定日を迎えてしまった。
恋人は死を覚悟し、子供さえ無事に生まれたらいいと考えていたようだが、私にはその恋人を手放すことなど考えられない。
「もう、諦めるしかないのか」
その考えが頭をよぎった刹那、私にスタンド能力が開花した。
感覚的にスタンド能力を理解した私は、妊婦の腹にジッパーを付け、それを開けて子宮から直接赤子を取り上げた。

「ギャー!!」
病院中に赤子の鳴き声が響き渡った。
しぶちんの誕生である。
ちなみに当時の恋人がイトオだ。

スタンド能力は惹かれ合う。
その言葉が予見する通り、彼らもスタンドを持っている。
イトオのスタンドの名前は、虎舞竜である。
能力は、「何でもないようなことが幸せだったと思う」ことができる。
副次的に、「同じ曲を何回も歌う」こともできる。
これによってカラオケに同席した人物に精神的ダメージを与えられる。

しぶちんのスタンドは、JAYWALKという。
能力は、「きれいな指をしていたこと」を知ることができる。
ただし、「隣にいつも居たこと」は信じられない。
また、「薬局で売っていない薬を購入する」こともできる。
ただ、この能力は一度気付かれるとしばらく使用を制限されるので注意が必要だ。

それから数年が経過し、我々はロデオホドリゴを結成した。
そんな彼らの活躍は、これからである。



mixiチェック
  1. 2010/03/23(火) 02:23:31|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

霊体験

あまり人には言ったことはないが、私にも霊体験というものがある。

小学生の頃、塾の帰りだった。
それは、私にははっきり見えた。

聖徳太子だった。

当時から歴史が大好きだった私は、それが厩戸皇子であることがわかった。

霊を見たら驚いて声をあげられないのが普通の反応だが、私は違った。
日本史好きの私は、彼に興味深々だった。

「どこから来たの?」
「いつからいるの?」
「何しに来たの?」

矢継ぎ早に質問した。

すると、彼は答えた。

「そんなに一気に聞くなや。何言うてるかわからん。」

なんだが、すごくガッカリした。





mixiチェック
  1. 2010/01/28(木) 22:55:18|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

チアキの首

昨日と同じように、一昨日と同じように、残業をして家に帰った。
日付は翌日に変わろうとしていた。

ドアを開け、電気も点けずにベッドに仰向けになった。
昨日も、一昨日もしたことだ。
オーディオをつけようと、ベッドの枕元にいつも置いているリモコンに手を伸ばした。
と、左手に生ぬるい感触があった。

そこには、人間の頭があった。

誰か、殺されたのか?
いや、この生首は生きている。
呼吸をしている音が微かに聞こえる。
生温かい吐息が手にかかる。
電気を点け、生首を確認した。

この顔、観たことがある。
そうだ、映画に出ていた。
タランティーノの、そうだ、「キルビル」に出ていた、女子高生だ。

確か、そうだ、栗山、千明だ。
そんな名前だった。

それから、俺とチアキとの生活が始まった。

ここにチアキの首があるということは、キルビルに出ていたあの栗山千明はどうしているのか。
そう疑問に思ったが、翌日昼休みに入った定食屋で流れていた笑っていいともに栗山千明が出演していた。
彼女には特に問題はないようだ。
栗山千明は、「足の小指に人面瘡がある人」という質問で1/100を達成し、いいともストラップを手に嬉しそうに笑っていた。

チアキは、言葉を発しなかった。
表情で大体の感情はわかったが、何かを直接俺に訴えてくることはなかった。
俺がシャワーを浴びて裸で部屋に戻っても、ただ目を背けるだけだった。

「今日さ、課長に怒鳴られたよ。『お前は魚の腐った目をしてる』だってさ。」
チアキは、俺の問いかけは理解しているようだったが、何も答えることはなかった。

チアキは、ものを食べる。
どうやって食べているのかはわからないが、どうやら食事はするようだ。
チアキが来て以来、冷蔵庫のビール、こてっちゃんの減りが異常に早い。
「こてっちゃんは、生で食べているのか、それとも、フライパンで炒めた後、洗って戻しているのか。」
少し疑問に思ったが、どうでもいいことだった。


「俺さ、仕事辞めようと思ってるんだ。」
返答のない生首に話しかけるのは、俺の習慣になっていた。
その日、俺は今までにないぐらい理不尽な理由で課長に怒鳴られ、暴力をふるわれた。
明日、辞表を出そう、そう決意する前に、チアキに打ち明けてみた。

「・・・。」

チアキは答えない。
いつものことだった。

シャワーを浴び、蛍光灯を消して、仰向けにベッドに倒れた。
刹那、チアキが口を開いた。

「逃げるの?」

チアキの、刺すような目つきが、暗い部屋の中でもわかった。

その日、俺は、チアキの生首を、犯した。


翌日、辞表を出した陽の高い帰り道、
俺は、生首は燃えるゴミの日に出すのか、ミキサーで砕いてトイレに流すのかで、悩んでいた。


chiaki
mixiチェック
  1. 2009/11/27(金) 00:58:39|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

文七元結

左官の長兵衛という者があった。

長兵衛は腕のたつ職人であったが、部類の博打好きが高じて、ここ3年程働いていない。
年の瀬も迫るある日、長兵衛はいつものように博打に負け、身包みを剥がされて帰ってきた。

「おい、お兼。今帰ったぞ。なんだ明りぐらい点けろってんだこんちくしょうめ。」

「あんたまた働きもしないで遊んで帰ってきたんでしょう。
 そんなことより大変です。娘のお久が居ないんです。
 あんたが働かずに博打にのめりこんで、あたしらが毎日ケンカばかりしているもんで、嫌んなって出て行ったんに違いない。
 あの娘がいなけりゃあ、あたし生きていけない。」

「まぁ待ちやがれ、まだ出て行ったって決まったわけじゃない。
 どこぞで遊んでいるかもしれねえ。
 心当たりを探そうじゃねえか。」

2人言い争っている最中、来客があった。

「しばらくで御座います。藤助でございます。」

「おお、吉原の女郎宿、佐野槌の番頭、藤助か。
 仕事の依頼か。すまねぇ、今それどころじゃねぇんだ。」

「それどころじゃないとは、もしやお久さんのことでお揉めじゃあ、ありませんでしょうか。」

「おう、そうだい。お久が昨晩からいねえんだい、なんぞ心当たりでもあるのか。」

「そのお久さんでございますが、昨夜から当店にお出ででございます。
 女将と一晩中なにやらお話していたようでございますが、今朝になって女将が長兵衛を迎えに連れて来いと申すもので、こうやってお呼びに参りました。

「なんだってお久が女郎なんぞに行ってやがるんだい、すぐ行くから待ってやがれ。」

[文七元結]の続きを読む mixiチェック
  1. 2009/11/03(火) 10:13:06|
  2. ハジメの日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ

プロフィール

rodeo rodrigo

Author:rodeo rodrigo

ライブ予定

3月24日(土)17:30/18:00 ¥1200
扇町para-dice
act:ORANGE STONES / WORLD / BRODY / JAJA / 永源に死す / ロデオホドリゴ

twitter

リンク

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

フリーエリア

最近のトラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。