真・ホドリゴ日記

新作「はした女」発売中!!

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雪国

 先日、川端康成の『雪国』の書き出しである「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という簡潔で美しいとされる文章を140字に引き伸ばして台無しにするという試みをツイッターで行いました。下記の文章です。



このツイートが特に反響はなかったのですが、なんとなくもっと長文に引き伸ばしたくなったのでblogで試みてみます。


 国境の長いトンネルを抜けると、この「国境」を「こっきょう」と読むのか「くにざかい」と読むのかで議論があるらしくて、それって新垣結衣を「あらがき」と読むのか「にいがき」と読むのか毎回俺の中で議論が起きるのに似てるなって思って、似てないんだけど。結論としては「あらがき」が正しいんだけど、俺が毎回わからなくなる理由として大きいのが「ガッキー」っていう愛称で、この「ガッキー」が「新」をすっ飛ばして「垣」だけ拾ってることで「あら」「にい」問題を毎回振り出しに戻してる。もしこのガッキーの愛称が俺を「あらにい問題」で苦しめるために作られたのだとしたら、この愛称を考えた人は名乗り出てほしい。俺、何か悪いことしたなら謝るから。好きな人バラしたこととか謝るから。3億円事件のこととか自供するから。今からでも「アッラー」に変えてほしい。で、女性で新垣だと元モーニング娘。の新垣里沙がいて、この人は「にいがき」だから、これもあらにい問題を複雑化するのに加担してるんだけど、新垣里沙のことはよく知らないから今回は触れない。勝手に「ニッイー」とか名乗っててくれたらいい。他に最近だとゴーストライターだった新垣隆さんがいるけどこの人は「にいがき」ってパッと出てくる。圧倒的にいがき。あらがきの付け入る余地がない。あとこの新垣さん最近バラエティ番組出過ぎ。そして声が小さすぎ。本業に専念するか発声練習するかしてほしい。他にはSPEEDの新垣仁絵。HITOE'S 57 MOVE。「ヒトエズゴナムーブ」って読む。読みにくい。新垣以前にゴナムーブが読めない。googleで検索したら予測変換に「新垣仁絵 肌荒れ」って出てきた。キャイ~ンの天野くんがやってた新垣仁絵のモノマネ似てた。天野くんは伊達メガネでレンズも入ってない。料理上手っていう理由ではなまるマーケットの曜日レギュラーやってた。やっくんは目が笑ってない。
 トンネルといえばジョジョの4部で出てきた、ハイウェイスターの能力でトンネルの中に突然部屋が現れてそれに気付いたら取り込まれるみたいなのがあったのを高速道路でトンネルに入る度に思い出す。うろ覚えなんだけど岸辺露伴が「だが断る」って言うやつ。何を断ったんだかもう覚えてないんだけど、多分「ご一緒にポテトはいかがですか」とか言われたんだと思う。で、このハイウェイスターの能力が、トンネルに部屋作るやつと仗助とかをかっこつけたポーズで追っかけるやつと2種類あるのおかしいみたいな話題があった気がする。「1人につきスタンドは1つのはず」みたいな感じで。でもこの辺のルール、確かシリーズが進むうちになし崩しになっていってた。6部の能力とか訳わからんやつ多かったし。カエル降ってきたりしたし。ちなみにこのハイウェイスターのポーズを南海キャンディーズのしずちゃんがアメトーークで再現してたやつ、体格も合っててかっこよかった。もうこの頃と今とでしずちゃんの体型全然違うけど。今は短髪になってゴツゴツしててGIジェーンみたいになってるけど。もう山ちゃんと並んでいるのずいぶん見てないけど。山ちゃんの相方はオードリーの若林みたいになってるけど。で、若林の相方の春日はボディビルで大会に出たりフィンスイミングで日本代表になってる。南海キャンディーズとオードリーはツッコミとアスリートで形成されている。
 で、この文章をどうやって終わらせるか考えてるんだけど、最初は「1つの文を引き伸ばす」わけだから句点を打たずに読点だけでつなげてめっちゃ長い1つの文にしようとしたのにだいぶ最初らへんに句点打っちゃってるし。それどころか段落変わってるし。いきなりルール破っちゃってるし、反則技持ち出すの早すぎ。アブドーラ・ザ・ブッチャー。ブッチャーは頭にフォーク刺しすぎて破傷風になった。ブッチャーはステーキばっかり食べて野菜を食べないから傷の治りも遅い。野菜やきのこを食べた方がいい。10年以上前に郷ひろみがやってたきのこのCM、当時干され気味だった郷ひろみを起用したら、子役が郷ひろみを叩くインパクトも相まって結構話題になってそれで郷ひろみも再ブレークしてその企業の認知度もあがった。それが雪国まいたけ。長いトンネルを抜けると雪国まいたけ。

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  1. 2015/05/13(水) 17:05:28|
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チャゲアンドアスカアンドアンナカ

オレの名はサトシ、ポケミューマスターを目指す31歳だ。
ポケミューとは、ポケットミュージシャンの略で、才能あるミュージシャンを金や事務所の力で自分の懐に収めたやつのことさ。
オレはこのポケミューを戦わせることで、辛い現実から目を逸らせてバイトしなくていい程度の収入を得るポケミューマスターを目指してるんだ。

さあて、今日もお母さんにもらった小遣いを握りしめてオーキド博士のところへ遊びに行くぞ。
オーキド博士は、自分で博士と名乗っているだけで実際には高校もロクに出てないパチンコ中毒だけど、昔オレのお母さんと何かあったみたいでオレには優しくしてくれるんだ。

オーキド博士「こんにちはサトシ君。ここに二匹のミュージシャンと一瓶の錠剤があるじゃろ。好きなのを選ぶんじゃ。錠剤はパチンコ屋にいる怪しい人に開店情報を教えるとわけてくれるんじゃ。」
チャゲ「チャゲー」
アスカ「セイイェース」
アンナカ「・・・」

アスカとアンナカはセットになっているようなので、オレはチャゲをもらっていくことにした。

チャゲをつれて街を出ると、さっそく野生のポケミューと遭遇した。

-- やせいのヒカワキヨシがあらわれた!--

ヒカワキヨシ「ズンドコォー!」

-- ヒカワキヨシの なぐる! --

チャゲは元マネージャーぐらいのダメージを受けた

-- チャゲは いいやつ! --

チャゲ「チャゲー!」

-- ヒカワキヨシは ワセリンをぬってほしそうにしている --

ヒカワキヨシ、ゲットだぜ!

オレはこれから、チャゲとヒカワキヨシのエロ画像を載せたアフィブログで小銭を稼ぐんだ。
みんな、よろしくな!

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  1. 2014/10/09(木) 13:08:02|
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熟女の宅急便

わたし、キキ。
魔女の血を受け継ぐ63歳の女の子。
魔女は63歳の満月の夜に家を出て修行をするっていう決まりがあるから、修行の旅に出たの。
でも一人だと不安だから、ロックンローラーの裕也も一緒。
わたしは魔女の力を使って、ロックンローラーともお話ができるの。

「ゴーゴー樹ー木!ゴーゴー樹ー木!」

たどり着いたところは、渋谷の街。
わたしの生まれ育った所と比べるとすごく都会で、この街には魔女はいないみたい。
よそよそしい人の多いところだったけど、とても気さくな人を見つけたの。
グーチョキパン店の中島おばちゃん。
私、ここのお手伝いをしたいと思ってたら、中島さんが言ってくれたの。

「泊まるところがないなら、うちに空き部屋があるから使っていいよ」
「ありがとう中島さん!わたし、キキっていいます。こっちはロックンローラーの裕也」
「シェケナベイベー」
「ちょっと汚いし自称占い師がいるけど、好きにしていいからね」

渋谷区のマンションを拠点に、わたしは宅急便の仕事をすることにしたわ。
最初の仕事は、おばあさんからの依頼で、お孫さんに誕生日にプレゼントを届けること。
「うちの孫は、このニシンとかぼちゃのパイとギャッツビーが好きでねえ」
わたし、雨の中だけど大急ぎで届けたわ。

「本木さんのお宅ですか?
 お婆様からお誕生日プレントをお持ちしました。」
「はい。あー、いつものニシンとかぼちゃのパイ。わたし、このパイ、嫌いなのよね。」

「本木さん、あんな言い方ないじゃない!ねえ、裕也?」
「シェケナベイベー」
「せっかくお婆さんがモッくんの大好きなご馳走を作ってくれたのに」
「シェケナベイベー」
「ゆ、裕也!?」
「シェケナベイベー」

それから、裕也は「シェケナベイベー」としか鳴かなくなったの。
寂しいかなと思ったけど、いつも訳のわからないことばっかり言ってるし都知事選の政見放送は頭がおかしいし別にいいや。

その後、なんだかメガネの気持ち悪い奴をデッキブラシに乗って助けたりして、
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。



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  1. 2012/07/07(土) 17:04:12|
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ボクとサカナ

ボクとサカナくんが出会ったのは、まだボクが物心つく前だった。
ボクの母親と、サカナくんの母親が中学からの同級生だったようだ。
ボクの思い出には、気づけばいつもサカナくんがいた。


サカナくんは、小学生の頃、いじめられていた。
勉強も運動もできず、休み時間はいつも魚の絵ばかり描いていたからだ。
心配した学校の先生が、サカナくんのお母さんを呼びだしてこう言ったらしい。

「魚に興味があるのもいいけれど、勉強や運動や、色んなことをさせてやってはどうですか。」

でも、サカナくんのお母さんはこう答えたようだ。

「うちの子が興味を持って一生懸命取り組んでいるんです。
 今は自由に泳がせてやりたいんです。」

事実、さかなクンは好きな魚の絵を描いていたらそれで満足で、
いじめられているという自覚すらなかったようだ。


中学にあがると、サカナくんはもういじめられていなかった。
絵が上手だから、少し人気者になっていたぐらいだ。
変わりに、中学ではボクがいじめにあっていた。
ある日、いじめに悩むボクに、さかなクンはこう言って勇気づけてくれた。

「メジナっていう群れで暮らす魚がいるんだけど、
 メジナは水槽で飼うとその中の一匹を仲間はずれにして攻撃しだすんだ。
 怪我をしてかわいそうなんで、その一匹を別の水槽に移すと、今度は別のメジナを仲間はずれにしだすんだ。
 いじめっ子を別の水槽に移しても別ないじめっ子が出てくる。
 広い海の中にいたらみんな仲良く群れで暮らすのに、水槽の中で飼われているメジナはかわいそうだよね。」

ボクは、ボクをいじめている人たちも狭い世界に閉じこもっているかわいそうな子だと思うようになり、
いじめっ子にさほど腹が立たなくなっていった。
いじめっ子たちもつまらなく思ったのか、ボクに対するいじめは次第にやんでいった。


高校に入り、サカナくんに人生の転機が訪れた。
サカナくんがTVチャンピオンの「魚王選手権」に出演が決まったのだ。
ボクは、サカナくんなら優勝間違いないと思っていた。

ボクの見込んだ通り、サカナくんは1回戦2回戦と圧倒的な成績で勝ち進んでいった。
小学生の頃から魚の詳細な絵を自由帳に描いてきたサカナくんにとって、魚クイズなんてたやすいものだった。

そして、迎えた決勝戦。
ここで勝てばサカナくんは晴れて魚王として優勝が決まる。
決勝の種目は、魚の切り身を食べて、それが何の魚か当てるというクイズだった。

ここで、サカナくんのペンが止まった。
サカナくんはずっと貧しい母子家庭で、寿司屋に行ったことはなかった。
当然、高級魚の味をサカナくんが知るはずはなかったのだ。
サカナくんは、予選までの圧倒的な成績も虚しく、優勝の栄冠をそこで逃した。

サカナくんは大層落ち込んだと思う。
でも、それ以上にボクが悔しかった。
小さい頃から、あれだけ頑張ってきたのに、お金がないというだけで負けるなんて、納得が行かなかった。

それからボクはアルバイトを始めた。
知らないおじさんに抱かれるような真似もした。
そうやってお金をため、ボクはサカナくんを寿司屋に通わせた。
その甲斐もあり、サカナくんはその次の魚王選手権で最年少優勝を果たした。
あの時のサカナくんの嬉しそうな顔を、ボクは今でも忘れることができない。


その日の夜、ボクは意を決してサカナくんに思いを打ち明けた。

「鮭の交尾って、メスが出したタマゴにオスが精子をかけるんだよね。
 ボク、サカナくんのタマゴに精子をかけたい...」

「うん、おいで。」

その日、ボクとサカナくんは一つになった。
サカナくんは、マグロではなかった。

事を済ませた後、サカナくんが寂しそうにボクに打ち明けた。
サカナくんは、「どうぶつ奇想天外!」のレギュラーが決まった為、すぐに東京に引っ越さなければいけないらしい。


「鮭ってさ、川から海に出て、そうして大きくなって、また川に帰ってくるんだよね。
 サカナくんも、東京で大きくなって、ボクの元に帰ってきてよね。」


こうしてサカナくんは東京へ旅立った。
ボクは、鮭の産卵の時期が近付くたびにこのことを思い出す。

サカナくんは、東京で大学の教授になり、絶滅したはずの魚を再発見しニュースにもなった。

鮭はもう立派に大きくなった。
もう川に帰って産卵し、ボクとサカナくんのかわいい子供をともに育てるだろう。

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  1. 2012/02/02(木) 01:15:04|
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セーラー服おっさん戦士

セーラー服おっさん戦士は、お仕置きされる側の人間である。

セーラー服美少女戦士という、お仕置きすることで秩序を守るヒーローがいる一方で、
徹底的にお仕置きされることで秩序を守るヒーローがいる。
それが、セーラー服おっさん戦士、私ことセーラーメタボリックである。
仲間には、セーラー高血圧やセーラー高脂血症がいる。

セーラー服おっさん戦士は、セーラー服を着ていること以外は普通のおっさんと基本的に変りない。
街に妖魔が出現した時に、普通のおっさんがセーラー服おっさん戦士に変身し、異常なおっさんになる。

「キャー!」

妖魔が現れたら、私の出番だ。
妖魔は、ボンテージを着た大柄な女性のような格好をしていることが多い。

「セーラーメタボリーック、メークアーップ!!」

かけ声と共に、私はセーラーメタボリックに変身する。
「キャー!」
そして、私を見て別な悲鳴が聞こえる。いつものことだ。

「畜生のように、お仕置きしてください!」
華麗に土下座し、妖魔にお仕置きを乞う。
格好のお仕置き相手を見つけた妖魔は、一直線に私の元に来て存分にお仕置きする。
「もっと、もっと罵ってください!」
多少のお仕置きでは私はヘコタレない。

「もっと!もっと!!」
ひとしきりお仕置きが終わったところで、妖魔は満足して帰って行く。
こうして、世界の秩序が保たれているのである。

私がセーラーメタボリックとして活動を始めたことで、妻が出ていった。
仕事も3回クビになった。今やっている交通整備の仕事だっていつクビになるかわからない。
仕事中に突然セーラー服を着てお仕置きされるのだ。当然のことだろう。
それでも私は構わない。私には、世界を救っているというプライドがある。

そんな私に、転機が訪れた。

「キャー!」

いつものように妖魔が現れた。
「セーラーメタボリーック、メークアーップ!!」
もう、慣れたものである。

今日の妖魔は、マスクをした女王様タイプである。
「畜生のように、お仕置きしてください!」
妖魔が、私に目一杯のお仕置きをする。
もう私もセーラー服おっさん戦士のベテランになってきたので、最近ではお仕置きに物足りないことが多い。
「もっと!もっと!!」

今日の妖魔はどうも、いつもと違う。
お仕置きへの力の入れようがいつもの妖魔と違い、痛みの中に懐かしさが感じられる。
この罵声、この感触。。。

「お、おまえ、もしかして!」
ハッとして、私は声をあげた。

「やっと、気付いたの?」
妖魔は、マスクをはずした。
逃げていった、私の妻だった。
「私、あなたにもう一度会わなきゃって思って、でもどうやって戻ったらいいかわからなくって、
 で、妖魔になってお仕置きに来たら会えるって気付いて、それで。。。」

「お、おまえ、そんなバカなこと。。。
 そんなことどうでもいい、お仕置きしてくれ!」

その日のお仕置きは、夜を徹して行われた。
さすがの私も、何度か昇天しかけた。

朝日が昇る頃、私の妻である妖魔は満足そうな顔をあげて恥ずかしそうにこう言った。

「私、赤ちゃんができたみたい。それじゃ、先に帰ってるからね。」

「お、おまえ。。。」


それゆけセーラーメタボリック
頑張れセーラーメタボリック
ぼくらのセーラーメタボリック
春先にはセーラーメタボリック二世が誕生だ
バイトを増やさないと生活がきついぞセーラーメタボリック

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  1. 2011/09/10(土) 01:06:38|
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お母さんはダッチワイフ

母が死んで、もう3年が経とうとしていた。

それは私がまだ小学生の頃だった。病院で、葬式で、人目もはばからず私は大泣きしたそうだ。
でも、私はその時のことをよく覚えていない。
母が死ぬ前後の記憶がすっぽり抜け落ちている。
記憶から消すことで、大好きな母が死んだという現実から目を背けているのかもしれない。

母が死んで、迎えるはずだった反抗期。
それも、私にはすっかり抜け落ちていた。
親や教師や大人に対する不満はあったが、私は一環して優等生だった。
いや、優等生を演じ続けていた。

これは、そんな私が普通の反抗期を取り戻して大人に近づく話である。

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  1. 2011/06/21(火) 22:29:14|
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ショッキングタモリ

もう覚えている人も少ないかもしれないが、
私は「テレフォンショッキング」に出演したことがある。

その日、私はいつものように昼まで惰眠を貪っており、
欠伸をしながらベッドを降りてなんとなくテレビをつけた。

笑っていいともで、志村けんがゴルフの話をしていた。
二日酔いで話の内容などろくに頭に入ってこないが、
私は見るともなしにタモリの髪の生え際を見ていた。

2本目のタバコを吸い終え、やずやとミネラルむぎ茶のCMが終わった頃、私の携帯電話が鳴った。
知らない番号である。
普段、知らない番号からの電話は基本的には出ないのだが、なんとなく出てみた。

「もしもし、研ナオコさん?」
画面の中の志村けんからである。
どうやら、間違い電話をかけてきたようだ。

「いえ、違います」
私はただのつまらない一般人であることをモニタの向こうの志村けんに説明した。

「いいや、もう電話かけちゃったしこの人呼んじゃおうよ」
タモリの発案により、私は翌日のテレフォンショッキングに出演することになった。

そこは、あまりに場違いな空間だった。
ゲストに花が1本も届かないのは、このコーナーが始まって初めてのことだったそうである。
タモリと私との会話もさして盛り上がらず、CMが明けた。

「それじゃお友達紹介お願いします」
テレフォンショッキングで見られるいつものやりとりであるが、その日は事情が違った。
友達の紹介を頼まれたゲストが急に泣き出すことなんてそれまでになかっただろう。
私の嗚咽は止まらなかった。

「私には、1人も友達がいないんです!」
そこからの私は饒舌だった。
幼稚園の頃から2人1組になる場面ではいつも先生とペアを組んでいたこと。
小学生の頃に授業で発表した将来の夢が『友達をつくる』だったこと。
学生時代に陰口でつけられたあだ名の数が50を超えていたこと。
近所のコンビニの店員にもどうやらあだ名を付けられているようであること。

全てを語り終え、顔をあげた。
すると、タモリがサングラスをはずして涙を拭っていた。
「わかったよ、俺が友達になってやるよ!」
私に生まれて初めて友達ができた。

「友達同士に隠し事なんかいらない!」
タモリはカツラをはずして客席に投げた。

「みんなも一緒だ、せーの、友達の輪!」

アルタが1つになっていた。
みんなで輪を作っていた。

友達の輪がタモリに帰ってきてしまった為、「テレフォンショッキング」はその日で終了となった。 mixiチェック
  1. 2011/02/03(木) 17:54:33|
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お父さんは女子高生

「お父さん、女子高生になろうと思うんだ。」

それは、突然の出来事だった。
いつも会話なんてほとんどない我が家だが、この時はよりいっそう家の中が静まり返った。


お父さんは、いわゆる一流企業の部長である。
仕事はできるらしいが、頭は禿げ上がって、お腹は出て、なんだか冴えないおじさんといった感じだ。
酒は飲まない。煙草も吸わない。ギャンブルも女遊びもしないが、他に何か趣味があるということもない。

とにかく気が弱くて、私はお父さんに叱られた覚えがない。
私が万引きで補導された時も、
「欲しい物があるなら、、言ってくれたら、よかったのに。」
と、娘に注意することさえ出来なかった。

お母さんはなんでこの人と結婚したのか疑問だったが、どうもお見合い結婚らしい。


「ここに、コツコツ買い集めてきた自社株がある。
 これを売れば、お金に困ることはないと思う。
 実は、今日、会社を辞めてきた。
 入学する高校ももう決めてある。

 何より、お父さん、女子高生になるのが小さい頃からの夢だったんだ!」

お父さんは、その後も色々と語った。
初めておニャン子クラブを見た時のこと、いつか女子高生になろうと誓った日のこと、AKB48はなんか違うということ。
私は、お父さんがこんなに長く喋るのを見たことがなかった。

「そこまで、言うんだったら。。。」
お母さんは、承諾したというより、諦めたといった感じだ。
元より、お父さんにあまり期待などしていなかったのかもしれない。
お母さんも、少なくない額のへそくりを老後のために残していることを私は知っている。

「おまえは、どう思う?」
お父さんは、私にも聞いてきた。
私の答えは決まっていた。
ペットを飼う時、引越しをする時、車を買い換える時、いつも言ってきたあのセリフを今日も言うだけだ。

「勝手にすれば」


こうして、お父さんは、晴れて女子高生になった。
入学したのは、私が去年まで通っていた女子高だった。
ここから先は、私が後輩から聞いたお父さんの女子高での奮闘記である。

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  1. 2010/09/14(火) 23:45:45|
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